古今洋歌集

…力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をも哀れと思はせ、男女の仲をも和げ、猛き士の心をも慰むるは、それ歌なり。
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年の瀬に聴く盤
 クリスマスが終わって正月を待つばかりと思ったら、大津波。年末まで自然災害が追いかけてくるとは思わなかった。被災者が早く元気を取り戻されますように。

 私の場合、年の瀬に必ず聴く盤があります。1年に1度しか聴かない。iPodにも入れてない。結婚して引っ越した年も娘が生まれた年も父が死んだ年も聴きました。クリスマスケーキを食べなかったり紅白を観なかったりはしますが、年末の窓拭きと、この盤を聴くのは欠かしたことがないような気がします。

 マリオン・ブラウン(1935年アトランタ・ジョージア生まれ)の「ヴィスタ(Vista)」。1975年の録音です。コルトレーンと共演するなどフリージャズ派として独自のスタイルを追求するアルトサックス吹きでしたが、この盤は、それまでの彼に比べるとぐっと聴きやすい。スティービー・ワンダー作の歌もの「ヴィジョンズ(1973年Innervisions収録)」まで入っています。発表時は、その頃流行り出していたクロスオーバー(フュージョンという用語はまだなかった)におもねった作だと、総じてジャズ雑誌等では評判が悪かった(褒めたのは、亡くなった間 章という評論家くらい)。マリオン・ブラウンの代表作ではないでしょう。

 しかし、これが私にとっては良いのですね。全6曲。マリオン・ブラウン作は1曲で、あとはこの時の録音メンバー(スタンリー・カウエル、ビル・ブレイノン、ハロルド・バッド)の作。けれども、「ヴィスタ=風景」というタイトルの下に構成された6つの組曲のような統一感を持っている。
 フェンダーローズの柔らかな音と生ピアノの音が上手く調和しているのもいいし、隠し味として効いている鳴り物(ベルとかゴングやパーカッション類)もいい。もちろん主役のマリオン・ブラウンの演奏は絶品です。ゆったりと始まり、静かに閃く光を照射し、揺らぎながらゆっくり消えた後も残像として残る音の風景。
 
 私は、これを聴いて1年の区切りとしています。「いろいろあったけど、あっという間だったなあ」と、いつも思うんでありますが。
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マリオン・ブラウン vista おそらく美しいと形容できる数少ないミュージシャンがマリオン・ブラウンで、それが「詩人」と呼ばれる所以かもしれないが、ESPからのデビュー、コルトレーンやシェップとの共演などのキャリアを見ると、どこが「詩人」でどこが美しいのか
灰色の脳細胞:JAZZよりほかに聴くものもなし | 2005/12/30 2:22 PM
 
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